8/30岡本よりたか無肥料栽培セミナー№6

この間の草刈り作業で右腕のひじ、肩に続いて指も傷めたので(各所とも関節炎か)、残念ながら田んぼのヒエ取り全開にならない。このままでは今年の稲作は壊滅状態だがどうすることもできないので、来年どうする?に切り替えしばらく読書など机上作業で過ごした。どこかでまとめる予定。

今日は表題のセミナーをまとめる。テーマは午前が自家採種および種の保存方法の座学、午後がキャベツ等の定植ほか実地研修。

因みに、よりたか講師は岐阜県郡上市で畑作されているが、今年は植えたトマト120本の内100本が枯れてしまったとのこと。40日続いた長雨のため糸状菌にやられて根腐れした(僕のトマト全滅はこのことと定植の遅れが合わさったためと思う)。そもそもトマトは土からではなく空気中から水分を吸収し(茎についているひげで水分を集める)乾いた土を好むので、一般的には屋根やビニールマルチをして畝を濡らさないようにする。よりたか氏が敢えて露地にしているのは、自家採種して日本の環境を種に記憶させるため。では以下、セミナーのまとめ。

自家採種および保存方法の座学内容については、実際に行う時に詳細を記すこととし、今日は項目のみをリストアップする。

  • 果菜類の種採り:完熟で食べる野菜(トマト、カボチャ、スイカなど)と未完熟で食べる野菜(ナス、ピーマン、キュウリなど)で、種採りのタイミングが異なる
  • 葉野菜の種採り:とう立ちしてから採るので、10ヶ月くらいかかる。種採りする株は別の場所で作ったり(同じ場所では長く置くことになるので次の作付ができない)、冬野菜は越冬のため保温管理したり、交雑に注意したりと果野菜より難しい
  • 根菜類、豆類の種採り:基本的には葉野菜と同じだが、根野菜は植え替えが可能なこと
  • 保存方法:種の発芽条件は、光、水分、温度なので、それらを避ける。瓶に入れ、シリカゲル(乾燥材)を入れ、冷蔵庫で保管。但し翌年蒔く場合は常温保存でよい

午後の実地研修は以下のことが扱われた。

  • 大豆のつるボケを防ぐため(栄養成長と生殖成長が同時に行われるため小粒になってしまう)、成長点をカットする
  • サツマイモはつる返しをして、つるから出た根を断ち(小粒なイモが出るのを防ぐ)、元の根のイモに栄養を集中させる
  • 長雨で弱ったトマトはチッソ不足になるので、途中からでも畝をビニールで覆ったり、米ぬか堆肥を補うのも有り
  • ナスを夏取りした後、もう一度秋にも収穫したいときは、各枝の成長点をカットする
  • ブロッコリーの茎はL字型に曲がるので、双葉を取りL字の上のところまで土に埋める。それでも安定しない場合は、割りばしを1本添え揺れを止める
  • キャベツやブロッコリーなどを植える際は必ずPH検査をして、酸性なら草木灰と雑草堆肥で中性にする

下の写真は研修畑の主が作成している途中の雑草堆肥。雑草と畑の土と米ヌカを混ぜている。