読書・学び・どう生きる?
1970年頃に貧困から脱出し「1億総中流」を実現したが、その後再び貧困層が増大して行っているのは何でだろう?と疑問を持っていた。また2月1日のNHKクローズアップ現代では、いくら長時間働いても給与が上がらない日本に見切りをつけて、海外(カナダやオー…
さあ始まるぞ。コロナも落ち着いてきたので、3年ぶりにしっかりした講習会が開催された。5人の新規農家が加わったこともあり、久しぶりに基本に立ち返っての中身の濃い講習会になった。配布されたプリント類も充実しており(下の写真)、JAの並々ならぬやる…
YouTubeでお世話になっている養老孟司さんだが、きちんと書籍で読みたいと思い、原点ともいうべき『唯脳論』を再読した(以前読んだがほとんど忘れているので)。全体を概説するなど到底不可能なので、一番興味深かった「言語の発生」について簡単に紹介した…
地元の写真家の写真展とブラタモリでたまたま「安曇野」が取り上げられていたので、安曇野に興味を持ち表題の本を読んだ。田淵行男さんのことは『黄色いテント』や『山は魔術師ー私の山岳写真』の著者として知っていたので、もちろん本人への興味関心もあっ…
中だるみ気味の栽培課題を再建するためにも生活を整えるためにも、「すべてのはじまり」である食事を確立すべく表題の本を再読した。 暮らしにおいて大切なことは、自分自身の心の置き場、心地よい場所に帰ってくる生活のリズムを作ることだと思います。その…
出口治明『還暦からの底力』にあるように、古典から学ぶのは大いに賛成なのだが、この書で挙げられている必読の古典がすべて近代西欧社会を導いた書で(ダーウィンの『種の起源』のみは少し異なる)、僕には難しすぎ魅力も感じなかったので、養老孟司さん推…
出口治明氏の『還暦からの底力』が生き方のヒントになったのに対し、写真集で感銘を受けた”いの一番”が表題の作品集。もちろん他にも素晴らしい写真家や作品集が多くあるが、まずはここから始めたい。作品集本体(下左)とは別に[解説編](下右)が付いて…
出口治明氏の『還暦からの底力』が生き方のヒントになったのに対し、写真集で感銘を受けた”いの一番”が表題の作品集。もちろん他にも素晴らしい写真家や作品集が多くあるが、まずはここから始めたい。作品集本体(下左)とは別に[解説編](下右)が付いて…
大分前に読んだのだが、改めてパラパラめくり引っかかったところを箇条書きにしておきたい。 歴史をひも解けば、還暦後に底力を発揮した人は列挙にいとまがない。重要なポイントは色眼鏡(その人の価値観や人生観)をできるだけ外して、フラットに周囲の物事…
ネットニュースの書評で知り、面白そうと思いすぐ書店で購入。コンバインと乾燥機の掃除やふしだらな生活で持病が悪化しひ弱な体が悲鳴を上げたので、今日は農作業にはもってこいの晴天だったがお休みし、本を一気に読んだ。予想通り大変面白かった。生き方…
大型の台風14号が最接近しているので、今日は読書。養老孟子さんのYouTubeで紹介されていた表題の本を読んだので、役立つ内容をまとめておきたい。 第4章 あなたの長寿遺伝子を今すぐ働かせる方法 食べる量を減らせ:このことは古代ギリシャの医師ヒポクラテ…
木村秋則さんの講演に続いて、福島大学食農学類教授(森林科学・土壌生態学)金子信博さんが、『日本の生態適合農業とアグロエコロジー』について話されたが、大変興味深い内容だったので、できるだけ記録を残しておきたい。 金子信博さんの講演 土壌生物の…
2/18(金)13:00~18:00に自然環境と健康を大切にする生産者のための集いin東京&zoom『ナチュラルファーマー大集合』イベントが開催されたので、zoomで参加した。長丁場で盛り沢山だったが、要点だけでもまとめておきたい。主催は(株)ネークルで、当イ…
3人目は杉山修一さんで表題の講演。上の写真は今年3月18日発売予定の杉山さんの最新本で、amazonで予約受付中。(僕は予約済み。講演内容は新刊本のネタバレになるかも?) まずリンゴの慣行栽培ですが、実に農薬散布10~11回、下草刈り7~8回という過酷な労…
2/5(土)14:00~17:20に弘前大学人文社会科学部地域未来創生センターフォーラム『自然栽培を学問する』が、Z00M開催されたので参加した。僕が自然栽培を始めた原点は「奇跡のリンゴ」の木村秋則さんなので、自然栽培を原理的に解明し普及しようと活動され…
この大作もいつかは読みたいと思っていた本で、ようやく読了したので簡単にまとめておきたい。この本は、表紙の副題にあるように「ローマ帝国、マヤ文明を滅ぼし、米国、中国を衰退させる土の話」で、また帯には「土が文明の寿命を決定する!」「文明が衰退…
おわりに アメリカの宇宙飛行士の中で、地球に帰還した後に、宗教の道に入る人が少なからず存在する。またアメリカでヨーガ(瑜伽)の見直しも含めて、たいへん多くの新興宗教が生まれている。それはなぜなのでしょうか。はるかな巨人の高さにまで大きく成長…
19世紀の終わり、哲学の新潮流をヘーゲルの「3人の子供」が形成した 19世紀は、弁証法を駆使して壮大な学問体系を築き上げ、当時のプロイセンやヨーロッパ全体に影響を及ぼしたヘーゲルを越えることが哲学者たちの目標だった。そのうちの一人、実存主義を主…
ルネサンスと宗教改革を経て哲学は近代の合理性の世界へ ルネサンス(フランス語で「再生」の意味)を呼び起こしたのは、それまで書物といえば聖書とキリスト教関係の著作しかなかったヨーロッパに、前述したようにギリシャやローマの古典がイスラーム世界を…
イスラーム教とは?その誕生・発展・挫折の歴史 イエスやブッダはいわば出家者だったが、ムハンマド(570頃-632)は商人であり市長であり軍人であった人で、最後は愛妻に看取られて自宅で死去した普通の人だった。イスラーム教におけるムハンマドの立場は最…
ヘレニズム時代の哲学と宗教 ヘレニズム時代とは、ギリシャ語が世界の国際語になった時代のことで、具体的にはマケドニアのアレクサンドロス大王が大帝国を成立させたBC330年から、新興のローマによって制圧されたBC27年までの約300年。アレクサンドロス大王…
農閑期は落ち着いて読書できる絶好の時期なので、表題の大作を読んだ。僕は哲学にも宗教にもはまることはなかったが、いつかは世界がどうなっているかを把握し、苦しんでいる人々を救おうとした偉大な先達たちの思想や事績は知りたいと思っていたので、この…
10/30(土)、31(日)の2日にわたって第6回コウノトリ未来・国際かいぎが開催されたので参加しました。故郷豊岡市の未来について知りたいという思いと、パネリストに山極壽一さんと福岡伸一さんの名前があったので、ぜひお二人に会いたいというミーハーな気…
久しぶりにものすごく面白い本に出会った。まさか今更マルクスに対面するとは! 過去の人だと思っていたのに、未来を切り拓く人として再登場するとは! 全くもって驚くほかない。 この書籍は遠大な対象世界が扱われているので、簡潔にまとめることは不可能だ…
ダーウィン『種の起源』に続いて、『ミミズによる腐植土の形成』も面白くて一気に読んだ。本書はダーウィンの死(享年83歳)の前年1881年に出版されたが、爆発的な売れ行きを見せたという。本書の内容は、ミミズの習性に関する観察記録と、糞の排泄量の測定…
多くの方が必読の古典として薦めておられる、生命の進化の歴史を理論化したダーウィンの『種の起源』(光文社古典新訳文庫、2009年12月初版)をやっと読むことができた。中身が濃く難解なところがあるがとにかく最後まで読み進めた。あと何回か読んで理解を…
10/11のセミナーは「冬の間の土づくり」として、①草木灰、②雑草堆肥、③米糠堆肥、④緑肥栽培、⑤保温、⑥静地の座学と、研修畑で②雑草堆肥の実地研修があった。上の写真は、実地研修で雑草に米ヌカを混ぜ水を入れているところ、その後かき混ぜ山状に盛り、最後…
秋冬野菜の間引きや土寄せの仕方、苗づくりやコンパニオンプランツ、ミネラルバランスの重要性など、多岐にわたる奥の深いセミナーだったので、後で繰り返し復習できるようできるだけ詳しくまとめた。まだまだ未知の世界が広がっている。 1⃣ 研修畑にて ダイ…
この間の草刈り作業で右腕のひじ、肩に続いて指も傷めたので(各所とも関節炎か)、残念ながら田んぼのヒエ取り全開にならない。このままでは今年の稲作は壊滅状態だがどうすることもできないので、来年どうする?に切り替えしばらく読書など机上作業で過ご…
僕は無農薬コシヒカリしか作っていないので穂肥は施用しないが、参考のため参加した。★何故無農薬は茎肥で穂肥は施用しないのか?不明。 天候について 7/9時点の近畿地方の天候見通しは、7/24くらいまでは前線や湿った空気の影響を受けやすく、平年に比べ曇…