コウノトリ育むお米 育苗講習会

今日はコウノトリ育むお米講習会の第2回:育苗講習会。育苗こよみ(上の写真)をしっかり読み成功させたい。変更点は前回の講習会で書いたので、育苗時の注意点を2~3点記す(by豊岡農業改良普及センター山田主査)。

昨年の気温と育苗

  • 昨年は4月~5月上旬が低温でその後盛り返した。この温度の変化が苗の生育に直接影響を与え、低温時の苗は葉色が淡く第5葉の伸びが悪かった。その後は温度上昇して苗も順調に育った
  • 無農薬は中苗=35日以上、4.5葉、草丈20cm前後:長期湛水による土中の酸欠状態にも、深水にも耐えられるようにする

昨年、浸種でうまく行った事例

  • 水温15℃の井戸水を掛け流したケース。約9日で一斉に鳩胸状態になり、催芽作業なしで播種できた
  • 通常テキストでは「10~12℃の低温で積算温度150日℃を目安に浸種し(大体10日余り)、その後催芽作業」としているが、経験的には水道水はもっと高い場合が多いので(15℃くらい)、上記の井戸水を使ったケースに近くなると思われる
  • 因みに、高温で浸種すると「個体差が顕著に現れ、芽出しが揃わない」という弊害が発生するとのこと

育苗中のトラブル原因

  • 育苗用土のPHが高すぎること(適正なPHは5.0~5.5)と、用土の粒子が細かすぎること
  • 苗の老化の原因は、厚播き、肥切れ、徒長
  • 異常な高温(→苗焼き)と低温(→白化)
  • ハウス内の湿度が高すぎると、苗立枯れ病が発生する。すると醗酵しているような甘い匂いがする