スリーステップ除草

今日は35℃を超える猛暑日。上の写真は、昨日見つけた、大きくなったクモ。

昨日に続いて、日本不耕起栽培普及会の会報7月号より、スリーステップ除草を紹介します。自然耕塾@高山村2期生の岩島氏が、講演会や全国の生産者さんを訪ねて得たヒントを基に考案された方法で、僕もやってみようと可能性を感じた方法です。

ラクターとドライブハロー(無い場合はロータリーでも可)を使い、3年後には雑草の少ない圃場になる。

【ステップ1】

  1. 1 年目は、水田の畦畔補修、畦塗りをしっかりする。
  2. 前年秋またはシーズン初めの早め(3 月には)トラクターで耕起し入水する。
  3. ラクターにドライブハローを付け代を掻く(PTOは2で水はたっぷり深水)。これで土中の草の種が地表の上の方に上がってくる。
  4. 代掻き後は田面水を浅水管理して、地温を上げ、雑草の種の発芽を促す。
  5. 雑草が田面に沢山出た所にまたハローで代掻きをし、除草する。
  6. そしてまた浅水管理で水温を上げ、雑草の種の発芽を促す。
  7. このサイクルを田植まで 2 週間位のサイクルで繰り返すだけ。
  8. 4 月上旬から 6 月頭付近まで繰り返せば、4 回から5回転除草出来る。
  9. 1 回の代掻きはゆっくり目のトラクタースピードで、1回~2回掻けば十分。
  10. この除草作業で、かなりの草が発芽し、すきこまれ、草が減る。
  11. あとは植代を掻き、田植をするだけ。
  12. 田植後は田面の様子を見ながら必要であればチェーン除草、除草機除草、深水管理をする。
  13. ポイントは田植前にどれだけ本田の土中の草を発芽させ、草を減らせられるか。

【ステップ2】【ステップ3】はこの作業を2年目、3年目と続ける。これで確実に雑草の種子の数は減って行く。大切なのは田植前にいかに除草しておくか。 水と太陽の力にまかせる。 無理をしない。 がポイント。


以上ですが、問題は2の耕起と入水時期で、当地域の農業用水ポンプは9月1日~翌年5月6日頃までストップするので、農業用水を使う場合は5月7日以降になり、6月頭までに2回転しか除草できない。

後は雨水で冬期湛水できるなら、秋冬および4月でも可能だが、問題は雨水が溜まるか、溜まっても、発芽させるだけの地温を上げることができるか?

難点はあるものの、とにもかくにも田植前に発芽させ除草することが重要で、できる限り実践したい。