乾燥・籾摺りのトラブルと備忘録

9月9日今年初めての乾燥・籾摺りを行ったが、籾摺りでトラブル。最初は「投入過剰でゴミを取り除くように」とのエラーメッセージが出たので取り除いたが、籾摺り機から出てくる玄米にたくさんの籾が混じるという異常が続いた。この異常は初めての経験だったので僕では直せないと判断、クボタの担当者に来てもらった。

投入過剰も籾混じりの玄米も原因は一つ、それは籾摺り機から籾を排出するビニールパイプの端部がねじれており(上の写真の籾を下に落とす赤色の部品BIGに取り付けたビニールがねじれていた:上の写真は直した後の正常な形)、ねじれに籾が当たって逆流していた。籾が逆流したので投入過剰になり、籾摺り機から出てくる玄米にたくさんの籾が混じったのだ。なお、BIGに取り付けたビニールのねじれを直すのは大変なので、乾燥機側のビニールを回転させてねじれを無くした。

乾燥機は運転中にいくつかのポイントをチェックするようメッセージが出てくるが、それをしてこなかったこともトラブルを招いた原因でもあるので、その一つである投入過剰または籾の逆流を見抜く個所が籾摺り機の上部にある玄米と籾を分別するところ(上の左の写真)について記す。ここが写真のように半分以下で捌けて行っておれば正常だが、満杯になってオーバーフローすれば異常。

もう一点参考に、籾摺り機の板の傾き調整。上の右の写真で白い二つのボタンが調整ボタンで、最初は一番左に寄せておき、籾の分布をみてできるだけ均等になるようボタンで板の傾きを調整する。今回クボタの担当者に調整してもらったところ、左のボタンはほぼ中央、右のボタンはほとんど右寄りになった。

<備忘録>乾燥・籾摺りの操作手順

2019年9月18日に備忘録があるが、以下に整備し直すことにする。

乾燥機からの排出ビニールホースの排出先:乾燥機の上から出ている白いホース(下の写真の真ん中のホース)のみは乾燥時と籾摺り時で異なり、乾燥時は籾殻コンテナの中に排出し(下左の写真)、籾摺り時は外に排出する(下右の写真)。籾摺り時に外に出すのは、乾燥時と比べて出るゴミが少ないことと、籾殻コンテナの中に入れると籾摺り機から出てくる籾殻が(赤色のBIGから)下に落ちるのを邪魔するから。

機器類の電気配線をつなぐ:それぞの機械は電源が必要なので、コードをつなぐ。但し、乾燥機のみは灯油を燃料にしており、1回の乾燥でタンクの半分(灯油缶1つ分=18ℓ)を消費するので、乾燥機を動かす度に燃料補給する。

コンプレッサーの配線をつなぐ:色選とハンドはコンプレッサーとつなぐ必要がある。まずコンプレッサーから出ている白いホースを色選機につなぐ(下の写真で左から来ているホース)。これで色選機はOK。

次にハンドから出ている黒色のコードの端末を色選機の下向きの栓に差す。これでハンドはOK。

色選機にはもう一つ下向きの栓がついているので、青色のエアー洗浄機を差す。これは、色選の画面が汚れているとのエラーメッセージが出た場合に、エアー洗浄機や布できれいにするため。

籾摺りは、乾燥機から排出された籾が、①籾摺り機→②石抜き機→③選別機→④色彩選別機→⑤計量機の順に送られて、成果品の玄米になる工程。①籾摺り機で玄米になるが(脱穀され籾殻が放出される)、②以後の過程は玄米が選別される過程。なお①は脱穀がメインだが選別機能もある。

選別される基準は、①は重量(軽いものははじかれる)、②は石、③大きさ(小さいものがはじかれる)、④は色(白や黒いものなど)。圧倒的に③ではじかれるものが多く(いわゆる屑米でJA出荷して飼料米になる)、次に①、④、②の順だが、②はほとんどない(コンバインで土を入れ込んだ場合に多くなる)。

始まり:機械を起動する前に、④色彩選別機は暖機運転に時間がかかるので(30分)、先に起動させておく。スイッチONし画面の「始める」を押すと、「暖機中です。完了まで〇分〇秒です」と出る(「始める」を押さないでも暖機運転は始まっているが完了時間が不明なので、押した方が良い)。その際コンプレッサーも起動させる。

④色彩選別機の暖機運転が終了すれば、その他の機器を籾摺りの工程と逆に、⑤→④→③→…の順にスイッチONして起動する。その際、選別された玄米が排出される口が閉じられている場合は開けて受け皿を置いたり、オーバーフローを受ける米袋を設置する。選別機は供給シャッターを開ける(終わるときは、ネズミが侵入するのを防ぐため閉じる)。石抜き機は「自動」で起動する。(終わる際に「手動」で排出する?)

乾燥機は「排出」にする。

①籾摺り機は、コントロールパネルにメッセージが表示されるので、それに従って操作すればよい。終わる際は、「自動」から「手動」に切り替え、玄米が無くなるのを確認してからレバーを1→0へ戻し停止させる。終わったら「ネズミ防止用カバー」を付ける。

終わり:すべての玄米を排出したら、籾摺りの工程順に①→②→③…とスイッチを切っていく。

コンプレッサーの下部にあるねじを開きエアーと水を抜く。抜けたら再度ねじを締める。

最後に各三相の電源盤をOFFにする。