氷ノ山の秋の紅葉

日本で一番きれいな季節は秋の紅葉だと思う。地元の氷ノ山はいの一番に押さえるべきポイントなので、例年の適期である10月下旬(10/24)に訪れた。ブナ原生林が集中している「三の丸」近辺が狙い目だと判断し、「坂ノ谷登山口」より登った。その登山口に辿り着くには、オフロード車だったらもっと楽に走れただろうと思うくらいの、未舗装で岩と土がむき出しの凸凹山道だった。

この登山で紅葉以上の成果は、上の写真の「山並み」の撮影ポイントの発見だと思う。狩野清道氏の『氷ノ山四季彩』の「山並み」がどこから撮られているものなのか不明だったのだが、やっと分かった。「三の丸」の展望台から南方面(宍粟市の方向)の写真なのだ。撮影時間は異なるが(恐らく狩野氏は早朝の靄が出ている時間帯、今回は11時頃)、場所が分かっただけで満足だった。

また紅葉は、今年は気温の異常高温の影響で散々で、紅葉適期が遅くなる憶測に反してすでに枯れていた。真っ赤や真っ黄色の葉っぱではなく、高温で十分な紅葉化の過程を経ないまま急速な低温にさらされたため、茶色に枯れてしまったのだろうか?

何とか精一杯の紅葉を写真に残した。

紅葉以外に大好物なのは巨樹なので、山道で遭遇した巨樹の写真を残しておきたい。下は「観音さん」と称されている巨樹なのだが、どこが観音さんなのか分からずにいる。

次は「熊の大杉」と呼ばれているもので、目通り(目の高さの幹の直径)5.7m、樹齢約470年と言われている。幹が空洞だが、立派に生きている。